Discord(オンライン)大会の抱える問題点

お久しぶりです。東雲 KO-TAROです。

今回は最近私が考えていた、Discordを利用してのオンラインでの大会について書いていこうと思います。

 

■もくじ

・オンライン大会のメリット

・オンライン大会の抱える問題点

 

・オンライン大会のメリット

ここに至るまでの背景にあるのは、言うまでもなくコロナウイルスの影響です。

今や大手のカードショップではデュエルスペースはすべて閉鎖、店舗によっては営業停止といった措置もとっています。

一部CSはそれでも開催していましたが、ついに先日全都道府県に対しての緊急事態宣言が出されました。

また、公式からもCSサポート景品が止まり、完全にCSは中止せざるを得ない状況になりました。

 

そんな中私が目にしたのが、カードキングダムでDiscord店が発足し、Discord上での対戦を開始したというものでした。

確かに、カードショップが中心となって運営していけば対戦を楽しめる環境を構築できますし、雇用を守ることもできます。

しかし、店舗が主体ゆえに柔軟性には限界が出てきます。

 

そこで私が目を付けたのが、知人の企画したオンライン上でのデュエルマスターズの大会でした。

そのとき、すでにネット上では個人間もしくはグループ内でのLINEやDiscordを利用した対戦をしているという話は聞いていましたが、中規模の大会というのはあまり見かけませんでした。

 

 

前置きが長くなりましたが、ここからメリットを書いていきます。

まず初めに挙げられるのが、外出せずに大会に参加できることです。

一度環境さえ整えてしまえば、気軽に参加することができます。

 

二つめは、普段対戦できない地域の人と対戦することができる点です。

これらは個人間の対戦でも同じことが言えますが、大きな利点だと言えるでしょう。

 

三つめは視点が運営側のものですが、場所を必要としないので会場を借りる必要がないところです。

店舗によっては無償で借りられる場合もありますが、基本的にはお金がかかったり、スケジュールが開いていないなどの問題があります。

しかし、オンラインで開催することでそれらの問題をクリアできるので、大会の企画のハードルが下がります。

 

 

しかし、当然オンラインであるが故の問題も山積みです。

 

 

・オンライン大会の抱える問題点

①参加者の準備物が多くなる。

これは、初回以降は無視できるデメリットですが、まだやったことがないという人には意外と大きな問題です。

極論、スマホかPCとカメラ、それらを固定できる機材があれば事足りますが、もっていないという人は新しく用意する必要があります。

既に500円前後で作れるスマホ固定台が提案されているので、入手の手間さえクリアできれば金銭面での問題はほぼ無視できます。

 

 

②人員を集めるのが難しい

これはコンテンツ発展途上で起こりやすい問題ですが、オンラインでの大会数がまだまだ少なく、広まっていない間は付きまとう問題だと考えています。

参加者を集めるのもそうですが、運営の人員を集めるのはそれよりも大変です。

なぜなら、オンライン大会を開いても運営側はメリットが薄いからです。

なぜ薄いかの理由に関しては最後の項目で触れますが、現状のメリットは有名になることぐらいです。

 

また、メリットが薄いうえに必要な人数や求められる技能が高い、というのも一因だと考えています。

当然ながら、運営するということはジャッジを用意したりマッチの管理をする人が必要です。

それらをこなすには知識、それもある程度精通したと言える知識量が要求されてきます。

そのうえで必要な人数も決して少なくありません。

 

例えばなんですが、参加者64人フルトーナメント一本先取の大会があったとします。

開始が12:00、各試合制限時間20分、試合間隔10分で全試合ジャッジが確認するとした場合でジャッジが四組の場合

 

一回戦一組目 12:00~12:20

一回戦二組目 12:30~12:50

一回戦三組目 13:00~13:20

一回戦四組目 13:30~13:50

      ・

      ・

      ・

勝戦、三決 19:00~19:30

になるんですよね。

それだけなら大きな大会とそんなに変わらないじゃないか、そう思うかもしれません。

これの最大の問題って試合間隔が人によっては三時間を超えちゃうんですよね。

そのくせ、一回負けたら終わりなんですよ。

これじゃあ参加希望者がかなり限られてしまいます。

解決手段としては単純で、ジャッジを増やせばいいだけなんですが、各試合に一人配置するとしても八人、二人配置なら十六人必要になるんですよね。

 

もう一つ解決方法はありますが、これは別の問題が発生します。

それは、予選は勝敗報告のみ行い、本選のみジャッジが観戦するというものです。

これは必要な人員をぐっと減らすことができますが、ぶっちゃけ不正し放題になっちゃうんですよね。

景品が出る、とかなっちゃうととてもじゃないですが許容できない事態ですよね。

景品なしの大会ならそれでもいいんですが、それだと今度は参加者が集まりにくくなります。

運営って難しい…。

 

 

イカサマ防止が出来ない

これが現状最も大きな問題です。

カメラで捉えることができるのはせいぜいが盤面全体までです。

これでは、相手側のハンドが入れ替えられていたとしても察知できず、結果として防止することができません。

また、ジャッジをつけなければ勝敗報告を誤魔化すこともできてしまいます。

リアルの大会ですら実際にあった事件なので、オンラインでは尚更でしょう。

これ以外にもイカサマの手法は色々ありますが、結論的にはイカサマを完全に防止するのは不可能なのです。

ここでこんな疑問を持った方がいるかもしれませんね。

 

「リアルの大会でもイカサマしてる人がいるなら、オンラインで防止できなくても大きな問題にはならないんじゃないのか」

 

結論から言えば、Noです。

ここで問題なのは、誰でも簡単に見破れないイカサマが出来てしまう、というところなんです。

見破られるリスクがないなら、普段の素行が悪いプレイヤーなんかはどんどんやるでしょう。

そうなれば、大会としてはとてもではありませんが成り立ちません。

つまりは、「競技性の高い大会」が開催できないんですよね。

ここで②のメリットの薄さと繋がるんですが、要は

豪華な景品を出せないから参加費を設けると参加者がいなくなっちゃうんですよ。

それをしちゃうとくるのはイカサマ師か知り合いぐらいです。

参加したいですか?嫌ですよね。そういうことです。

 

 

最後に

結構書きなぐっちゃいましたが、実際はまだまだ問題点があったりします。

全部解決はムリでも、できるだけのことはやってみたいですね。

あと、私個人でもオンライン大会の企画はしているのでよかったらご参加ください。

詳細は今週末ぐらいに出す予定です。

それではまた。